「鄭明析」の版間の差分

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鄭明析（チョン・ミョンソク、Jung Myung Seok、1945年2月17日 - ）は、韓国の宗教家。宗教団体キリスト教福音宣教会の創設者。 詩人、画家としての一面も持っている。詩は韓国詩大辞典に載っており^[1]、絵画はアルゼンチンのアートフェアにおいて代表作家として選出されている^[2][3][4]。

概略

韓国の忠清南道錦山郡珍山面で、七人兄弟の三男として生まれる。1978年6月にソウルで宣教を始め、1980年2月にソウルで現在の「キリスト教福音宣教会」の前身である「愛天教会」を立ち上げる。同教会は「国際クリスチャン連合」「韓国大学生宣教会」「世界青年大学生MS連盟」「国際クリスチャン連合」などの変遷を経て、現在の「キリスト教福音宣教会」(CGM)に至る。1989年7月から会員と共に自身の故郷を月明洞（ウォルミョンドン）として開発し、岩や木、水など自然によって作り上げた聖殿「自然聖殿」を建築する^[5]。 鄭明析の子供の頃は家計が苦しかったようで、兄の鄭インスク牧師(Jeung In Suk、河南中央聖潔教会担任)によれば、 明析の上の二人の兄は 高校を出たが、明析は小学校教育しか受けていないそうである^要出典。 鄭明析は若い頃、ベトナム戦争に二度、従軍した経験を持つ。実兄の話によれば、それまでは普通だった弟がこのベトナム戦争から帰った後からおかしくなったと言う。どのように変わったかは語りたくないと口を閉ざした^要出典。 30歳過ぎに帰郷、「統一教会」（統一協会）に入信し、統一教会系の政治団体、国際勝共連合の講師となるが、素行に問題ありとして除名になったという。（ただし、日本の統一教会は講師になった事実そのものを否定している。）^要出典 韓国のみならず、台湾・香港・中国・日本・マレーシア・イタリア・アメリカなど、世界中に推計1万5000人の信者を擁しているとされる。また国際手配後も信者は増えているという^要出典。 1999年3月20日、韓国のテレビのドキュメンタリー番組で、多くの女性信者に対して性的暴行を行っていたことが脱会者と支援団体によって暴露され、刑事告訴を受けた直後に国外へ逃亡した^要出典。
2001年6月、強姦容疑などで国際刑事警察機構（ICPO）を通じて国際指名手配されている。以降、イタリアや中国、台湾などを転々と逃亡していると言われる。2005年、香港で不法滞在容疑で逮捕されたが、保釈金を積んで釈放された後に海外へ逃亡。2006年春までは中国東北部に潜伏していたことが確認されている^要出典。その後、2007年5月11日に中国・北京市内で鄭明析とみられる男性が公安当局に身柄を拘束され、取り調べを受けていることが判明。韓国の捜査当局は身元確認を受けて中国政府に鄭明析の身柄引き渡しを要求し、2008年1月にソウルへ移送された^要出典。 日本の女性信者に対しても性的暴行を行ったとの被害者からの告発が相次いでいる。大学生を中心に約2000人いるとされる日本人信者のうち性的暴行の被害者は、脱会を支援している渡辺博弁護士に名乗り出ているだけでも5人（2006年7月29日時点）いる^要出典。 韓国の脱会支援団体「EXODUS」（エクソダス）によると、性的被害者は韓国人が1万人以上、日本人も100人以上いるという^要出典。

統一教会（統一協会）との関係

マスコミ等で、教えや活動の類似性がしばしば指摘されているが、「統一教会」（統一協会）は「当法人からではなく、一般キリスト教の影響をより強く受けている人物であることは明らかです。」などと、各社に再三の抗議・謝罪・訂正要求を行っている^要出典。

• 「摂理」では、教祖は霊界で、「統一教会」（統一協会）の文鮮明と共にイエス・キリストから学んでいたが、最後に残ったのが鄭明析だと教えていたという^要出典。
• 鄭明析は 側近たちに、1975年度に文鮮明の 使命は終わり、1978年から自分の使命が始まったと語ったという^要出典。
• 1981年頃「統一教会」（統一協会）が大学布教団体を装った ICSA(International Cristian Student Association)という団体を 作ろうとする時 JMS（「摂理」）を主軸としようとしたが、鄭明析が管理する団体ということが知られて、その話は無くなった^要出典。

来歴

• 1945年
  • 2月17日　第二次世界大戦末期で、まだ日本の統治下にあった朝鮮の忠清南道（チュンチョンナムド）の 錦山郡（クムサングン） 珍山面（チンサンミョン）　月明洞（ウォルミョンドン）で、6男1女の三男として生まれる。
• 1951年6歳にして神を求めたという^要出典。
• 1955年小学校4年のときに、葬式を出している家で、遺体を洗って埋葬するのを目の当たりにして、人生の虚無を悟ったという^要出典。
• 1966年(21歳)
  • 軍隊に入り、ベトナム戦争に2度従軍する。
• 1969年（24歳）
  • 9月　軍役を終え、故郷で過す。
• 年代不詳
  • ソウルへ上京し,当時 聖潔教団(ホーリネス教会)の宣教会総務であった兄の鄭Insuk牧師のいる聖潔教会に 通い始める^要出典。
  • 故郷に戻り、路傍伝道で全国を周る。故郷の近隣の論山市（ノンサンシ）にある大屯山（テドゥンサン）観光ガイドをする傍ら観光客らに伝道していた。羅雲夢（ナ・ウンムン） 長老の 龍門山（ヨンムンサン）祈梼院と 三角山（サムガッサン）祈祷院などに通い 南韓山城（ナマンサンソン）での 70日 祈祷を 通じて 霊界を悟ったという^要出典。
• 1975年（30歳）
  • 錦山（クムサン）の「統一教会」（統一協会） 入教し、勝共連合で講師を務めたと言われるが、「統一教会」（統一協会）側は「講師にはなっていない」と否定している。後に鄭明析は イエス・キリストが「統一教会」（統一協会）を偵察しなさいと命じたと入信の目的を語ったというが、河Mosukという女性信者に惹かれて入ったという見方もある^要出典。
• 1977年（32歳）
  • 「統一教会」（統一協会）を除名される。「統一教会」（統一協会）広報部によれば、教団の指導に従わないなど、問題があるので除名にしたという^要出典。
• 1979年（34歳）
  • 韓国での文鮮明の指導者への修練会に参加^要出典。
• 1980年（35歳）
  • 「MS運動」を開始^要出典。
  • 2月　ソウル 西大門区（ソデムング）南加佐洞（ナムガジャドン）に「愛天教会」を創設。当時は執事をしており、説教はしなかったという^要出典。
  • 11月　公式的伝道活動に入る^要出典。
• 1982年（37歳）
  • 「MS宣教会」を設立^要出典。
• 1983年（36歳）
  • キリスト教の「メソジスト派」の牧師となる^要出典。
• 1985年（38歳）
  • 「ウェスレー神学院」を開設^要出典。
  • 日本に宣教師を送り、関東の大学生を中心に伝道し始める^要出典。
• 1990年代中盤（45歳）
  • 自らの弟3人を、「随行員」、「秘書」、「運転手」として教団に引き入れる^要出典。
• 1997年（52歳）
  • “富平事件”仁川広域市の富平洞（プピョンドン）の教会を受け持っていた牧師が、3～4人の女性信者と密かに男女関係を持っていたことが発覚。鄭明析はその牧師を月明洞（ウォルミョンドン）の本部に呼び、1週間の断食祈祷を命じた^要出典。
• 1999年（54歳）
  • 3月20日、韓国のソウル放送（SBS）時事告発ドキュメンタリー番組、「それが 知りたい」で元信者の女性が鄭明析が性的暴行を行っていたことを告発^要出典。
  • 7月26日 「韓国宣教新聞」に謝罪文を掲載。物議をかもしたことなどに対して、謝罪し、“神ではない 弱い人間”ゆえのことと許しを請う。　『30講論』の御言葉もキリスト教の教理に違わないように直すことなどを約束する^要出典。
  • 7月**日 韓国のソウル放送（SBS）時事告発ドキュメンタリー番組、「それが 知りたい」で鄭明析告発の第二弾が放送される^要出典。
  • 12月 婦女暴行容疑で訴追され、韓国検察の内偵捜査が始まった直後に、台湾に出国し、韓国国外へ逃亡^要出典。
• 2001年（56歳）
  • 6月 脱会者の刑事告訴により、詐欺容疑、強姦容疑などでインターポール（ICPO、国際刑事警察機構）加盟の182か国で指名手配されて以降、ドイツ、イタリアや中国、台湾などを転々と逃亡していると言われる。逃亡中もその国々の「摂理」の女性信者や、逃亡先に他国から秘密裏に呼び寄せた女性信者に対して性的暴行を行ったと言われ、相当数の日本人女性も性的暴行されているという^要出典。
• 2002年(57歳)
  • 8月、教団はソウル放送に対して、放送禁止を求める仮処分を申請し、損害賠償訴訟を起こしたが、裁判所は鄭明析が「グループ・セックス」をしていた事実を否定した摂理の女性信者2人の証言を「偽証罪」と認定し、懲役1年の実刑判決を下した^要出典。
• 2003年（58歳）
  • 月日不詳　信者7名からの性的暴行の訴えを認めたソウル地裁から3億8千万ウォン（約4600万円）の損害賠償を命じられる^要出典。
  • 6月 女子大生二人に対する強姦容疑でソウル地検から指名手配を受ける^要出典。
  • 月日不詳「摂理」からの脱会支援を行う団体の活動家が摂理信者に襲撃される^要出典。
  • 7月9日、香港において日本人信者2人と共に蚊帳で休憩していた所を「EXODUS」（エクソダス）脱会者支援団体に発見され、警察に引き渡される。
    香港移民局によって不法滞在容疑で逮捕されたが、保釈金を積んで釈放された後に海外へ逃亡^要出典。
• 2006年
  • 3月から4月にかけて 中国東北部の遼寧省鞍山（アンシャン）近郊に数名の幹部と共に潜伏していたことが確認される^要出典。
  • 4月　鞍山の別荘から脱出した女性信者2名が、韓国の週刊誌に鄭明析の性的暴行を告発^要出典。
• 2007年
  • 5月　中国・北京市内で公安当局に身柄を拘束される。韓国の捜査当局は中国政府に身柄の引き渡しを要求^要出典。
• 2008年
  • 1月　中国国務院が鄭明析の身柄の引き渡しを正式決定^要出典。
  • 2月　韓国に送還され、ソウル拘置所に収容される。マレーシア、中国、香港の女性信者5名に対する強姦致傷の罪で韓国検察により起訴される^要出典。

性的暴行の実態

• 性的被害にあった女性のほとんどは、165センチ以上の長身で、色白で、スタイルのよい女性であり、処女を特に好んだという^要出典。
• 不審がられないで、上記のような、鄭明析の好みの女性を集めるのが、「モデル部」や「チアリーダー部」であったと言われる^要出典。
• 「摂理」の幹部が作成した美人信者の写真やプロフィール等を記したファイルを鄭明析が見て、自分の所に呼び寄せる女性を指名するという。幹部が教祖が個別面談をしてくれるからとか、鄭明析が自ら女性に連絡することもあるという^要出典。
• 性的関係を持ったことを口外されないために、女性幹部は「選ばれた人だけに行う行為だが、誤解する人もいるから」とか、「健康チェックをして下さった」などと説明したりしたという。また鄭明析から口止め料を渡された女性もいた^要出典。
• 女性を石膏の風呂に入れて型を取り、好みのポーズをした等身大のブロンズ像を作っていた^要出典。
• 鄭明析は「寝床を共にした女子でなければ 信じない」と側近に語っていたという。それは関係を持った女性信者に側近や信者の動きなど偵察しては報告させる「報告者」として組織管理のために活用していたという見方もある^要出典。
• 鄭明析は避妊具を着けずに乱交するため、鄭との集団セックスで性病を移された信者が多数いるといい、産科医の元信者は3人を堕胎したと証言した^要出典。
• 中学生、小学生まで暴行していたこと言われ、幼い信者を入信させるように指示していたという^要出典。
• グループセックスには最大100人の女性信者が参加。「1列に並ばせて、後ろから攻めたりする」（関係者）という。男性は鄭明析1人だけ。時間は最長で5、6時間にも及ぶという^要出典。
• 女性を性的に苦しめることに執着。苦痛を与えながら、その苦しんでいるところを喜んで見ている。地下の部屋には女性を拷問する道具があり、なかには、男性の性器に似せた剣のような棒もあるという^要出典。

外部リンク

• 摂理の公式サイト日本キリスト教福音宣教会公式HP。