Microsoft Windows XP

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Microsoft Windows XP(マイクロソフト ウィンドウズ エックスピー)とはマイクロソフト2001年10月25日(一般向けには11月16日)にリリースしたPCOSであり、2008年5月現在、最も利用者の多いOSでもある[1]

概説[編集]

XPは「経験、体験」を意味するeXPerienceから由来する[2]。開発時のコードネームはWhistler[2]と呼ばれていた。XP発売以前、Windowsは一般家庭向けにWindows 95等のWindows 9x系が、ビジネス用途向けにWindows NT等のWindows NT系が並行してる状態が長らく続いていた。Windows XPでPC用WindowsをNTベースに統合する目標で開発された。XP以前に統合化を試みたWindows 2000をベースに統合化の成功に足りなかった機能も含め開発されている。

この一大変革によってXPはNTの安定性・堅牢性と9x系のマルチメディア機能や使いやすさを併せ持った汎用OSとなった。安定性の高いNTカーネルを採用した一般家庭向けのWindowsはWindows XP(Home Edition)が初であり、一般家庭ユーザも安定したOSを手軽に入手・利用することができるようになった。

Windows XPの新機能[編集]

システム[編集]

ユーザーの簡易切り替え
ファストユーザースイッチングとも言う。これまでのWindowsはログオンしているユーザーを変える場合、必ずファイルを保存させてログオフする必要があった。しかし、この機能によりログオフすることなく、ユーザーを切り替えられるようになった。この時、切り替える前のユーザーによって実行を開始したプロセスはバックグラウンドで動作したままの状態となる。これはサーバOSで培われたターミナルサービスの技術を利用したものである。ただし、Windowsドメイン(NTドメイン、Active Directory)に参加しているコンピュータはこの機能を使用することができない。
マルチプロセッサ
詳細は マルチプロセッシング を参照
Pentium 4ハイパースレッディング・テクノロジーAMDマルチコアNUMAに対応した。従前のバージョンではCPUコンテキストひとつにつき物理プロセッサが1個存在する対称型マルチプロセッシングのみの対応であったため、エディションにおけるCPU個数の制限を受けた。
プロダクトアクティベーション
試験的にOffice 2000の一部で導入されたプロダクトアクティベーションがWindows XPで全面的に導入された。これは、Windowsのセットアップ時に行われる認証処理(パッケージのプロダクトキー(シリアル番号)とメインメモリ各種記録ドライブ周辺機器などハードウェアの構成から生成されるインストールIDを認証サーバと通信する)を30日以内に行う必要がある。30日を超えて使用する場合は認証処理を行う必要がある。行わなかった場合、そのWindowsは認証処理以外の操作ができなくなる。
インターネットへの接続されているコンピュータ環境があれば、認証処理は10秒程度で完了する。インターネットに接続されていない環境の場合には24時間受け付けているマイクロソフトの認証窓口へ電話(フリーダイヤル)し、認証プログラムが提示する50桁の数字(インストールID)を伝えた上で認証窓口から伝えられる42桁のインストールキーの発行を受け、入力する。ハードウェアの構成の変更がある一定量を超えた場合、再び認証が必要となる。半年以内の再認証はインターネットでの自動認証は受け付けられず、電話にて口頭で行う必要がある。このためメモリや記録ドライブ、周辺機器などの構成の改造や変更が多い自作パソコンなどを扱ういわゆるパワーユーザーには不評である。
システムの復元機能
NTFSのセキュリティ監査機能を応用し、システムに関与するファイルを自動的に"/System Volume Information"ディレクトリにバックアップする機能。自動的に・あるいは任意の時点でバックアップを作成したり、元に戻したりする事ができる。ただしpagefile.sysをバックアップしてしまうというバグがあり、ページファイルの初期サイズを変更するとそれ以前のバックアップがなくなってしまう事がある(Vistaにて修正)。またシステムファイルやレジストリは任意の時点に戻す事ができるが、インストールされたファイルが消滅する訳ではない(これらのファイルは適宜ユーザーが手作業で削除しなければならない)。
DirectX 8.1
DirectX 9.0c(SP2)
Microsoft IME 2002
Windows Media Player 8
Windows Media Player 9(SP2)
Windows Media Player 10(Media Center Edition)
Windows ムービーメーカー 1.1
Windows ムービーメーカー 2.1(SP2)
Windows ムービーメーカー 5.1(Media Center Edition)

インタフェース[編集]

新たなユーザーインターフェイスの採用
新たにデザインされたGUIスタイルとしてLunaが採用された。またデスクトップアイコンの利用をスタートボタンへ集約、コントロールパネルなどといった設定項目もウィザードを取り入れ、初心者でも直感的に操作できるインターフェースとなっている(XP以前のスタイルに戻すこともある程度可能)。
CD-R/RWの書き込み
これまでのWindowsでは別途ソフトが必要であったがWindows XPではロキシオのライティングエンジンが搭載されており、CD-RCD-RWの書き込み機能に標準で対応した。フォルダにファイルを移す感覚で記録したいファイルを選択できるので利便性があり、直感的な操作が可能。Windows Media Playerで音楽CDの記録もできるので、大半の環境ではライティングソフトウェアの必要性はなくなった。イメージファイルのCD作成はできない、DAO (Disk at Once) でライティングができない、パケットライト方式の書き込みができないなど何点か制約がある。
ClearType
アンチエイリアシングを発展させたClearTypeにより液晶ディスプレイ環境でより鮮明な文字表示が可能となっている。

ネットワーク[編集]

リモートデスクトップ 5.x
相手のPCをネットワークを介して操作できるリモートコントロール機能である。例えば会社にあるPCから自宅のPCにあるファイルを取り出したり、編集したりすることができる。ただし、操作される側(ホスト側)のPCはProfessionalまたはTablet PC Editionである必要がある。操作する側(ゲスト側)は全Windows XPとWindows XPのCD-ROMに収録されているクライアントソフトウェアがサポートするWindowsがなることができる。また、Windows CE用とMac OS X用のクライアントソフトウェアも配布されている(接続と招待の許可設定が必要)。RDPを利用しているのでUNIX系OSでも接続が可能となっており、大半のコンピュータがクライアントとなることが可能。Windows NT Server 4.0、Terminal Server EditionやWindows 2000 Serverに搭載されたターミナルサービス互換性がある。ローカルユーザがログオン中の場合には強制的にログオフされる。
リモートアシスタンス
操作されるPCから操作するPCへWindows Messenger電子メールで遠隔操作の通知を出し、許可が下りれば遠隔操作できる機能。PCに詳しくない人が遠隔地にいるPCに詳しい知人からサポートを受ける用途に用意されている。この機能の利用には、双方がWindows XP以降のWindowsを利用している必要がある。
Internet Explorer 6
Outlook Express 6
MSN Explorer 6.1
Windows Messenger 4.0
Internet Information Services 5.1

その他[編集]

XPからは数値を含むファイル名とフォルダ名は、数値の順にソートされる仕様に変更されている。以前のWindowsでは先頭の数値順にソートされていた(レジストリを変更することで従来仕様に戻すことも可)。たとえば、1・03・10・019・0026の5ファイルを自動ソートすると、XP以前とXP以後では以下のように並ぶ。

  • XP以前

0026→019→03→10→1

  • XP以後

1→03→10→019→0026

Windows XPの種類[編集]

Windows XPには以下の種類(エディション)がある。読みやすさの関係上、"Windows XP"は省略してある。

主要エディション[編集]

Windows XPを代表するEditionで、もっとも普及している。また、これらと同時にさらに付加機能を追加するMicrosoft Plus! for Windows XPも発売された。

Home Edition
主に家庭で使用されることを前提に開発されたエディションである。Windows XPの基礎的な機能が搭載されているが、ビジネス向けの機能は搭載されていない。1つの物理パッケージCPUのみ(マルチコアHTTには対応する。キャッシュ非共有型のマルチコアCPUは非対応)の対応といくつか制限が加えられている。Windows 98、Windows Meからのアップグレードを想定している。アップグレード対象製品はWindows 98、Windows Meのみで、Windows 95とWindows 2000からはアップグレードできない。また、アップグレードインストールした場合に限りアンインストール可能。
Professional
上級ユーザあるいはビジネスでの利用を想定した上位エディション。マルチプロセッサへの対応やドメインへの参加、リモートデスクトップ(ホスト側)、RAIDのサポート等に対応するほか、IISやファイルシステム暗号化などセキュリティ保護関連機能も搭載する。Windows NT、Windows 2000からのアップグレードを想定しているが、Windows 98、Windows Meからでもアップグレードは可能。Windows 95からはアップグレード不可能。またWindows 98、Windows Meからアップグレードした場合はアンインストール可能だが、Windows NT、Windows 2000、Windows XP Home Editionからアップグレードした場合はアンインストールできない。

機能特化されたエディション[編集]

Media Center Edition
Professionalの機能をベースにテレビジョン放送やデジタルオーディオ機器などのAV機能を付加したエディション。このエディションのみメディアセンターと呼ばれるテレビ視聴、録画、音楽再生・録音、ビデオ鑑賞、DVD鑑賞などを専門的に行うツールが収録されており、付属する専用リモコンで遠隔操作を行うことが可能である。ただし、Media Center EditionはOEM供給の形でのみ提供されるため、一部のプリインストールパソコンまたは一部のハードウェアとのセット購入(DSP版)でなければ入手できない。Media Center Editionは2004と2005の2種類のバージョンがある。日本の大手PCメーカーはメディアセンターに頼らず独自にAV機能を開発しHome EditionまたはProfessionalを採用することが多いため、あまり普及していない。
Tablet PC Edition
Professionalの機能に加え、ペンタッチ機能を付加させたエディション。このエディションが搭載されたPCには必ず専用のペンが付属する。またタブレット操作を想定したエディションであるため、Windows Journalと呼ばれるツールでメモ書きができたり付箋紙やMicrosoft Office等の一部のアプリケーションの付加機能が利用できる場合もある。Tablet PC Edition(2002)とTablet PC Edition 2005の2種類のバージョンが存在し、2002ユーザはService Pack 2をインストールすることにより2005へとアップグレードが可能。OEM版とDSP版(2005のみ)での提供でパッケージ版は存在しない。
64-bit Itanium Edition
ProfessionalのItaniumIA-64)環境向けエディション。2003年3月28日に「2003」として販売開始された。ただし、x64 Editionが発売される前の2005年1月4日に販売終了となった。
Professional x64 Edition
x64環境向けエディション。2005年4月23日から販売開始され、OEM版とDSP版のみが提供される。なお、当製品によりAMD64とIntel 64の総称がx64に事実上決まることとなった。x64の特徴であるIA-32向けアプリケーションがそのまま動作するという機構(WOW64)を備えているが一部アプリケーションで動作しないものがある他、ドライバに互換性がないなどIA-32版との間にはいくつかの差異がある。
このエディションはまた、Microsoft Windows Server 2003とコードベースを共有していることが他エディションと比べ特異である。このため、
  • ビルドナンバーがServer 2003のそれである
  • バージョンが5.2となっている(WindowsXPは5.1)
  • サービスパックもServer 2003と同時にリリースされる
  • ipv6コマンドからnetshコマンドに更新されている
  • 128ギガバイトの物理メモリと、16テラバイトの仮想記憶をサポートする
  • DOS16ビットアプリケーションOS/2POSIXサブシステムなどはサポートしない
  • NetBEUI、AppleTalk、データリンク制御(DLC)などのレガシネットワーキングプロトコルはサポートしない
Windows Fundamentals for Legacy PCs
"Eiger"と呼ばれたもので、2006年7月にシンクライアント版のWindows Fundamentals for Legacy PCs(WinFLP)として登場した。比較的旧世代(Pentium世代)のスペックのPCが対象で、新しいハードウェアの導入が難しい環境でXP SP2と同程度のセキュリティ環境を提供する。WinFLPはSoftware Assuarance契約者の特典として提供している。
Embedded
組み込み用途向けエディション。POSシステムATMアーケードゲーム基板、シンクライアントなどに使われているほか、大手メーカー製PCでTV視聴録画専用モードのOSとして採用されている例もある。

市場限定[編集]

Starter Edition
発展途上国向けのエディション。対象国は国民所得が故に海賊版が横行しており、その対策として廉価で提供されている。同時に開けるウィンドウ数が3つまでであることや画面解像度SVGAまで、ネットワーク共有機能の制限やマルチアカウントが使用できない等の大幅な制限が加えられている。Home Editionなどへのステップアップは提供されていない。ポルトガル語ブラジル)、マレーシア語インドネシア語タイ語などの言語版をはじめ複数のローカライズ版がリリースされている。なお、各国のエディションにはそれぞれ異なった壁紙やスクリーンセーバーなどが収録されており、対応する諸国の事情に配慮している。
Home Edition N, Professional N
欧州委員会の要求を受けて用意されたエディション。Home EditionとProfessionalからWindows Media Playerが除かれている。
Home Edition K, Professional K
韓国公正取引委員会の要求を受けて用意されたエディション。Home EditionとProfessionalに他社製メッセージングソフトウェアへのリンクを追加したもの。
Home Edition KN, Professional KN
韓国公正取引委員会の要求を受けて用意されたエディション。Home Edition KとProfessional KからWindows Media PlayerおよびWindows Messengerが除かれている。
ULCPC 向け Home Edition
2008年4月3日、マイクロソフトはEee PCに代表されるULCPC(ultra low-cost personal computers)用として、Windows XP Home Edition のメーカー向け販売を開始すると発表した[3]

サポート[編集]

Service Pack 1[編集]

2002年9月19日に初版のWindows XPの不具合を修正し、幾つかの機能を追加したService Pack 1を公開した。このサービスパックでは既存の不具合修正に加えてUSB2.0への対応およびDVDオーディオのサポート対応、プログラムの追加と削除内にウェブブラウザやメーラー等の特定のアプリケーションを別のサードパーティー製アプリケーションを標準で使用するように設定できるようにする「プログラムのアクセスと既定の設定」が付け加えられている。このうち、プログラムのアクセスと既定の設定に関しては反トラスト訴訟に基づく。後にマイクロソフト製のJava VM(Microsoft VM)を削除したService Pack 1aがリリースされた。また、当時デジタルメディア関連の機能を重点的に強化するMicrosoft Plus! for Windows XP Digital Media Editionも追加発売されていた。SP1は2006年10月11日にセキュリティ更新プログラムのサポートが終了した[4]

Service Pack 2[編集]

2004年9月2日に発表された。当初、OSに添付される標準機能の強化を行う予定だったが計画の段階で相次いでセキュリティホールを狙った悪意のソフトウェアの出現や不正アクセス事件が多発したことを受け、セキュリティの強化が最重点項目となっている。名称も従来では単にService Pack 2となるところが「サービスパック2セキュリティ強化機能搭載」と固有の名称が付けられている。入手方法は従来通りマイクロソフトのサイトからのダウンロードとWindows Updateで行われたが、パソコン販売店や郵便局にて小冊子付CD-ROM配布も行われた。SP2のCD-ROMはマイクロソフトから入手可能。また、SP2公開直後の2004年末には従来の2種類のPlus!に替わってMicrosoft Plus! SuperPack for Windows XPも発売開始された。

SP1や以前と比べてSP2ではセキュリティ強化を意識して若干のシステム構成の変更が施されていることもあり、一部のコンピュータやソフトウェアが動作できない可能性がある。マイクロソフト側は導入を推奨しているが場合によっては移行できるまでSP1環境を維持し続けているところもあり、そのためにマイクロソフトでも導入を延期するポリシーを提供していたが現在はそのポリシーの期限も過ぎ、同社はSP2の導入を強く推奨している。

SP2の適用前に、あらかじめデバイスドライバBIOSなどのバージョンアップを行う必要がある場合もある。大手メーカー製のパソコン(特にノートパソコン)の場合、デバイスドライバやBIOS以外にも節電制御などの付属ソフトウェアのバージョンアップも必要になることもあるので、インストール前に確認する必要がある。

で確認を行う必要がある。

Service Pack 2b[編集]

2006年7月22日に、秋葉原などの一部の店舗でWindows XP Service Pack 2bを販売した。内容としてはService Pack 2に一部の修正プログラムを適用させたものであり、現在は多くの店舗でこのService Pack 2bを購入することができる[5]

2007年現在、アップルBoot Campにおいてインストール可能な市販されているWindowsXPは、実質的にこのバージョンだけである。なお、Microsoftは2009年1月末に出荷を終了すると予告している。

Windows XP Professional DSP版は、プロダクトキーの仕様が変更されたService Pack 2cがある。

Service Pack 3[編集]

2006年1月に米国マイクロソフトが Windows XP Service Pack 3(以下「SP3」)を開発中であることを明らかにし、当初は2007年後半のリリースを予定していたが2008年に延期されることになった。その後、2007年12月18日にSP3のリリース候補(RC)版をリリースした。また2008年4月22日にはSP3の開発が終了し、RTM(製造工程向けリリース)版がリリースされた。そして、4月29日には一般ユーザーも入手可能な「ダウンロードセンター」およびWindows Update、Microsoft Updateを通じての手動アップグレード向けリリースの予定が互換性の問題で配布が延期となっていたがその後、1週間後の5月6日にリリースが再開された[1]

SP3は過去の全ての修正プログラムを1つのパッケージにまとめて提供し、XPユーザーの利用環境を安定・改善するのが狙いである。SP2ではセキュリティや通信機能を中心に大きな新機能追加が行われたが、リリース候補(RC)版を通じて確認されているSP3の新機能は4つにとどまる。Windows Server 2008とのセキュアな連携を実現するNetwork Access Protectionへの対応、「ブラック・ホール」ルーター検出、カーネルレベルでのFIPS 140-1 Level 1準拠の暗号化サポート、プロダクトアクティベーションシステムの改良などである。

現時点での問題点としてInternet Explorer 7(IE7)をインストールしている場合、Internet Explorer 6(IE6)にダウングレード出来なくなる問題がある。その為、IE6にダウングレードを検討している場合は一旦IE7をアンインストールしてからSP3を適用してからIE7を再インストールする必要がある。また、Internet Explorer 8(IE8)β版でも同様にIE8βをアンインストールしてからSP3を適用してIE8βを再インストールする必要がある[2]

サポートライフサイクル[編集]

2007年1月25日、マイクロソフトはWindows XP(Home)について2009年4月から2014年4月まで5年間の延長サポートフェーズを提供すると発表した[6]。これは、次代OSのWindows Vistaの一部のエディションより2年長い[7]。ただし延長サポートフェーズはメインストリームサポートフェーズとは違い、セキュリティ関係以外のアップデートはなく無償サポートも受けられなくなる[3]

出荷本数の推移[編集]

システム要件[編集]

以上は最低限の要求である。8MHzのプロセッサと20MBのRAMの環境でも動作可能であるという報告があるが[11][12]あくまでも実験の一種にて出た結果であるため、通常の使用には全く適さない。また動作環境はPC/AT互換機に限られ、NECPC-98シリーズでは動作しない。

その他[編集]

Windows 20周年記念パッケージ[編集]

2005年11月には、Windows誕生20周年記念パッケージとしてWindows XP Professional アップグレード版の特別パッケージが限定販売された。パッケージは専用の「20」と大きく書かれたものを採用し、Windowsの20年間の歩みが書かれた年表がパッケージに印刷されている。その他、通常パッケージとの差は以下の通り。

  • Windows 95、98、Me、2000のレプリカCDが付属(インストールはできない)
  • Windows 95 - XP(Professional)のパッケージのクラフトモデルが付属
  • Windows 20周年記念切手・記念ステッカーが同梱されている(切手は使用可能)
  • 購入者全員にWindows Vistaの早期プレビュー版・Windows 20周年記念ビデオクリップとデスクトップテーマの収録されたCD-ROMが送られるクーポンが付属(現在は終了)
  • 上記の申込者の中から抽選でビル・ゲイツのサイン入りWindows Vistaパッケージがプレゼントされる企画

販売本数は9999本限定で、日本でのみ行われた企画である。

Windows XPの隠しコマンド[編集]

Windows XPには隠し機能やコマンドが多く搭載されていることが知られている。また、それに関する書籍も出版されている。ただWindows 2000までに存在した、イースター・エッグ裏技、小ネタは政府機関採用に準じるため無いと言われている。

草原の場所[編集]

XPをインストールした際にデフォルトで設定されている壁紙の「草原」(英語名「Bliss」)は、カリフォルニア州にある「ソノマバレー」という場所で撮影された実際の写真である。マイクロソフトでは撮影者を非公開としているが、チャールズ・オレアというカメラマンが撮影したと言う説が有力とされている。なお、マイクロソフトは搭載される壁紙について「壁紙はプロの写真家や社内の公募から候補を挙げて製品コンセプトに合うイメージのものを採用しており、候補には挙がったものの採用されないものが大量にあり、製品出荷前のベータ版には異なった壁紙が採用されていることもあるのでそちらが後年話題になることもある」と回答している。

脚注[編集]

  1. OS調査2008年1月 株式会社ハマ企画、2008年2月21日閲覧
  2. 2.0 2.1 () MS、次世代Windowsの名称を「Windows XP」に決定 Impress Watch [ arch. ] 2月6日
  3. マイクロソフト (2008-04-03) マイクロソフト Microsoft Announces Extended Availability of Windows XP Home for ULCPCs: Q&A: Michael Dix, General Manager of Windows Client Product Management, discusses Microsoft’s commitment to deliver Windows to customers for a new category of devices known as ultra low-cost personal computers(ULCPCs). 2008-04-03 [ arch. ] 4月17日
  4. () Windows XP SP1 および SP1a のセキュリティ更新プログラムのサポートを2006年10月11日に終了しました マイクロソフト [ arch. ] 10月30日
  5. () Windows XP SP2bが発売に、一部の最新パッチ適用済み Impress Watch [ arch. ] 7月22日
  6. () Windows(R) XP Home Editionのサポート提供期間を2014年4月まで延長 マイクロソフト [ arch. ] 1月25日
  7. () マイクロソフト Windows Vista サポート ライフサイクル マイクロソフト [ arch. ] 7月24日
  8. () WindowsXP、2週間で700万本以上の売上で、Windows95/98/Meを越える販売記録。 マイコミジャーナル [ arch. ] 11月12日
  9. 日本経済新聞2002年1月18日付夕刊
  10. 10.0 10.1 Windows XPの累計出荷本数が2億1000万を突破 ITpro2004年5月6日
  11. Windows XPは8MHzのCPUと20MBのメモリで動作可能 GIGAZINE2007年2月26日
  12. XP Minimal-Requirement-Test Winhistory.de、2008年2月19日閲覧

関連項目[編集]

外部リンク[編集]

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