坂口美佳

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坂口 美佳

坂口 美佳(さかぐち みか、1982年9月9日 - )とは、みんなの党から出馬し2014年に当選した川西市の市議会議員。神戸女子大学卒業。

〝美人市議〟に持ち上がった経歴詐称疑惑騒動。兵庫・川西市議選、「通信制高校講師」肩書に疑義

2014年10月19日に投開票が行われた兵庫県川西市議選で、みんなの党公認で初当選した坂口美佳市議(32)が、実際とは異なる経歴を選挙公報に記載していた疑惑が浮上した。

「通信制高校講師」とする経歴を高校側が否定。実際は同校が連携する学習支援センターで勤務していたという。

坂口氏は「選挙公報の表記は事務局長に任せていた。間違いとは思っていない」としているが、次点で落選した候補者の親族から公職選挙法違反罪の告発状を神戸地検に提出される騒動に発展した。不正確な記述とはいえ、故意に記載したのでなければ経歴詐称と指弾されるほどの悪質性はないようにも思える。ただ、騒動はこれでおさまらなかった。市での居住実態がないとして、市民から市選管に異議申し立てをされたのだ。〝美人市議〟に持ち上がった騒動の行方は…。

10月の市議選で、坂口氏は選挙公報のプロフィルに「通信制高校講師」と記載。詳細について「日本航空高等学校にて、不登校・ひきこもり・高校中退の生徒を対象に講師を務める」としていた。

しかし、日本航空高校(山梨県甲斐市)などによると、坂口氏は同高ではなく、同高が提携する「日本航空高校伊丹市学習支援センター」(兵庫県伊丹市)に勤務。同センターは通信制課程の生徒の学習補助を目的としており、生徒はわずか2人。文部科学省から高校として認可も受けておらず、いわば「塾」のような位置づけだという。

坂口氏の勤務実態をみても、2014年4月に採用された後、総合学習の指導を月に十数時間受け持っていたが、ほとんどは事務作業に携わっていた。このため、同高は「高校講師という表現は誤り」と断言する。

一方、川西市議選で坂口氏の選挙対策事務所の事務局長を務め、同センターを経営するみんなの党所属の伊丹市議、小西彦治氏(42)は「生徒や講師もセンターを高校と認識している。坂口氏の選挙公報では、デザインの都合で『日本航空高等学校』との表記にしただけで、虚偽記載ではない」と反論する。

市議選後の10月末、疑惑が表面化。11月4日、次点で落選した市議選候補者の次男(38)は坂口氏に対する公選法違反罪の告発状を神戸地検に提出した。

さらに、坂口氏には居住実態不存在の疑惑も持ち上がった。

公選法では、告示前日までに当該の選挙区内に3カ月以上居住していることが必要とされているが、坂口氏にはそんな形跡がないとして、市民の一人が10月29日、市選管に異議を申し立てた。これを受け市選管は調査を進めており、11月末をめどに調査結果を出す。

こうした一連の騒動に対し、坂口氏は「選挙公報の経歴は人任せにしていたので行き違いが生じただけ。居住実態も住宅の水道や電気の使用状況を調べれば、実際に住んでいることが分かる」と反論。複雑な表情でこうつぶやいた。

「なぜ私だけが責められるのだろう」

坂口氏は今後、どうなるのか。経歴の虚偽記載が事実と判断された場合、最も厳しいパターンでは公選法違反罪で起訴され、有罪となれば失職となる。その前に議員辞職に追い込まれる可能性もある。

平成15年の衆院選で、福岡2区から民主党公認で立候補し、自民党副総裁だった山崎拓氏を破って当選した議員が、実際には卒業していないのに「米ペパーダイン大」を卒業したと虚偽の経歴を公表した疑いが浮上。辞職に追い込まれ、公選法違反(虚偽事項公表)容疑で書類送検された(起訴猶予)。

ただ、経歴の虚偽記載の判断は故意性の有無がポイントになる。当選しようと思って意図的になされたものであればアウトだが、単なるミスのようなレベルであれば罪に問われることはない。今後、記載をめぐる認識や悪質性の程度が命運を左右することになる。

もう一つの疑惑である居住実態については、不存在と認められれば、市選管から当選無効とされる可能性がある。〝美人すぎる市議〟として注目された埼玉県新座市立川明日香市議が、24年2月の初当選後に居住実態がなかったとして市選管から当選無効とされた。

一連の騒動について、公選法に詳しい広島大大学院法務研究科の新井誠教授(憲法)は「選挙公報の役割は有権者に正確な情報を与えるためのもの。講師は『臨時講師』や『ゲスト講師』などの用例もあるあいまいな言葉なので、より明確にプロフィルを記載した方がよかったのでは」と指摘した。たとえ虚偽記載の故意はなかったとしても、公平・公正な選挙の実現のためにも候補者には細心の注意が必要という。

居住実態についても、新井教授は坂口氏のケースは分からないと前置きした上で「一般的には市町村のような身近な議会では地元の声が反映されることが重要。きちんと選挙区内に住んでいる人が議員になることが求められる」との見解を示した。

川西市では、過去にも市議の不祥事が相次いだ。平成2年8月に行われた市長選で当選した当時の市長の陣営が、告示前に大阪府箕面市のホテルで開かれた川西市議の勉強会で、市議らに「車代」として現金30万円を配るなどの選挙違反事件があった。10人が起訴、3人が起訴猶予になり、現金を受け取ったとされる当時の議長が自殺した。

最近では、2013年10月に当時市議だった男性(48)が車を飲酒運転し、信号待ちの乗用車に追突。道交法違反(酒気帯び運転)で現行犯逮捕されている。

今回の騒動にうんざりとした表情をみせる市民も少なくない。

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